障害福祉サービス事業所 なないろのかぜ(生活介護事業・就労継続支援B型事業)
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七彩の風の原木椎茸、巨大薪ストーブ効果で寒~い冬でも立派に育ってくれました!
2021.03.25
山間にある七彩の風、厳しい寒さの冬を乗り越え春本番。。
こちら静原の桜も五分咲きといったところです。
さて、少し季節を戻して、この冬の利用者の皆さんの活動の様子を、七彩の椎茸を切り口にして、一挙ご紹介したいと思います。
七彩の風では、今や貴重な原木栽培で椎茸を生産しています。温度湿度を管理したハウスで行う菌床栽培とは違い、厳寒期はどうしても生産量が落ち込みます。
そこで、椎茸の発生舎に導入しているのが巨大な薪ストーブ。
遠路はるばる静岡からやってきました。お茶農家さんが使われているタイプだそうです。
仕組みはシンプルそのもの。缶体に水を入れ、薪をくべて温水を作ります。温水は発生舎に張り巡らせたホースで循環させて舎内の温度低下を防ぎます。
燃料となる薪は、役目を終えた古い椎茸の原木のほか、数年前の台風で周囲の山の杉の木が大量に倒れましたが、その倒木を処理したご近所の業者さんからいただきました。わざわざこのボイラーに入るサイズに切り分けてくださいました。ありがたい限りです。
こうして発生舎を暖め、並べた椎茸の原木に「まだそんなに寒くないんだよ~」と言い聞かせます(笑)。
もちろん自然の産物ですから、部屋を暖めただけで必ずしもうまくいくとは限りませんが、この冬もかわいい椎茸の子どもがポコポコっと出てきてくれました。
ちなみにこの原木(ホダ木と呼んでいます)たち、普段は屋外のホダ場で出番を待っています。七彩の風の生活介護の利用者さんの多くが、毎日「ホダ木運び」に励んでいます。
ホダ場に積んでいるホダ木を運搬車に、運搬車からホダ木を水に一晩つけておく浸水槽に、浸水槽から発生舎に、と様々な「ホダ木運び」を日々の作業としています。もちろん薪ストーブも貢献してくれましたが、何より利用者の皆さんの頑張りが、七彩の風の美味しい原木椎茸を育てています。
こうして発生した椎茸がほどよい大きさになると、朝一番で収穫します。何人かの利用者さんは慣れた手つきで上手に収穫できます。
収穫された椎茸は、今度は七彩の風の就労継続支援B型の利用者さんの手によって計量され、袋詰めしていきます。袋に貼られた椎茸のかわいいイラストが入ったシールも、利用者さんが貼っています。
椎茸にまつわるお仕事、まだまだあります。大きくなりすぎてしまった椎茸や、割れてしまった椎茸などは、干しシイタケに加工しています。乾燥させる前に椎茸の軸を取り、ハサミでひとつずつスライス。これも利用者さんが頑張ってくださっています。
電気もガスも使わずに発生舎を暖めるエコな薪ストーブ、七彩の風に通う利用者さん、彼ら彼女らの支援にあたる職員、三者の協働によって、寒~い冬でも肉厚でとっても美味しい椎茸ができあがりました!
出荷できる数にばらつきはあれど、里の駅大原の旬彩市場で絶賛販売中です。ぜひ一度ご賞味ください!以上、七彩の風の椎茸冬物語をお送りしました。